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大股戒次郎・ストリップ感激記 女神達の香盤表

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9PROJECT・『ストリッパー物語』の感想。 我が愛しのダメ人間・シゲと明美よ!

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9PROJECT・『ストリッパー物語』の感想。



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 大股戒次郎

中野で上演された、
つかこうへい先生作の舞台、
『ストリッパー物語』を鑑賞。


(敬称略)

キャスト/

高野愛
小川智之

新澤明日
高畠麻奈
岩崎祐也
重咲なお

演出/渡辺和徳



あくまで個人的な
感想を言えば・・・。

私の好きな明美とシゲさんではなかった・・・。 


それに、『つか演劇』は、こういうもんなんだろうけど、やたら登場人物がガチャガチャと
騒がしく台詞をわめき知らすので、うるさくてうるさくて、正直疲れました。ごめんなさい。
お馴染みのエピソードは語られるけど、その話、そんなにツバ飛ばして、
汗だくで話す話?とか思っちゃう。もう、登場人物にサッパリ感情移入出来ませんでした。
ホント、ごめんなさい!


素晴らしい点!
 
…とは言え、明美役の高野愛さんの
ストリップシーン
(もちろん脱がないけど。)は
素晴らしい!


普段、本当のストリップを観てる劇場常連客が観てもエロっぽく、
ぜひとも川崎あたりで観たいと思うだろうと思いますね。(^^)

イイ!高野愛さんはイイ!

しかし・・・。
 
高野さんは、いいシーンもあるし、私個人的な、理想の『明美』のイメージより、
若干、若そうな高野愛さんの明美もアリかな?とは思うんだけど・・・。

しかし!しかしですよ!納得いかないのは
ストリップシーンの急な暗転!

たとえアルバイトだとしても投光さんが勝手に
『特出』もどき(特出しと特出は違う。)の暗転なんかするかなぁ?

いや、絶対しない!そんなんしたら怒って客が来なくなるもの!それじゃ営業にならない!
それに、明美はベテランの踊り子でしょ?その舞台を暗転させるなんて、あまりにおかしい!
ここは脱ぎが無くともイロっぽいストリップをちゃんともっと魅せなきゃダメなのでは?

なんとなく、この演出には『ストリップシーンは恥ずかしいから避けたいの?』・・・と
感じられちゃうのも事実で、いや、もしそうなら、それは違うはず!

だってこれは、ストリッパーの話ですよね?

だいたい、本気で惚れてる踊り子さんになら、逆にいい光を当てようとするはずでは?

ここは根本的に違うと思う! 
 


個人的に感じた疑問点。
 
確か、初演の頃の同作も、

何も無い素の舞台、脱がない、ストリップ衣装らしき物を着ない…。
だったと聞き及んでますが、
 
(さすがに私も初演までは観てません。)

しかし、初演の時とは
やはり時代が違うと思うんです。

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物語の時代は、多分、映画・『喜劇・特出しヒモ天国』の時代の
前後の時代だと思うけど・・・。

あの映画の様な楽屋とかを観客は
ちゃんとリアルに想像出来てるのでしょうか?





参考動画。
『長谷川きよし 黒の舟唄』
YOUTUBEより。

★映画『喜劇・特出しヒモ天国』で使用された歌。映画では野坂 昭如の歌である。
 動画掲載に問題があれば削除いたします。






その時代の雰囲気こそ、『ストリッパー物語』の重要な背景のハズ。
そこを、深く表現しないといけないんじゃないかと…。


もしかしたら、観客の中には

『別に、そんな昔って事にしなくても
いいじゃん。別に現代でも!
どうせ、ストリップなんて今も
変わらないんだろうから・・・・』


・・・と、言う人もいるかもしれない。


もちろん、それは大間違い! 



実際のストリッパーが演ずる『明美』がいるのをご存知だろうか?
(もっとも、根岸季衣さんも、浅草のストリッパーだったのだけど。
参考動画。
Ohmata文章(転載禁止)
 
元ストリッパー・牧瀬茜姐さん演ずる『明美』の『ヒモの話』。
シゲ役は、役者の風間寛治さん。
2012年公演。『浅草リトルシアター』
牧瀬茜さんは現在もイベントや演劇に出演されている。
YOUTUBEより。




今回、始まる前に、女優さんによる、数分だけの
『社会人のためのストリップ講座』が開かれ、何故か帝都座の『額縁ショー』からではなく、
『常盤座』(ジプシー・ローズのデビュー劇場。)から、解説を始めるという、ある意味、
マニアック?な話が出ていました。

しかし、『ストリップ講座』も『特出し』までの説明で、 
その後の風営法改正や『アイドルストリッパー時代』とかは
スッポ抜けてるので、『講座』としては中途半端で、なにより、この物語の中の時代が
『現代ではない。』という肝心の事を説明していないわけだから、

『舞台の時代背景』についても、なにも知らされていない観客は、

ストリップは古臭い・・・。
・・・とだけ受け止めてしまう可能性もあるんじゃないか?・・・と。



その辺のフォローも含め、 『これは現代の物語じゃない。』と、いう所を明確にしないと、
今のストリッパーの姐さん方に失礼になる。 







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参考動画。
【白石美咲】浅草ロック座 2012年11月公演
『Nouvelle Expérience』
<
動画掲載に問題があれば削除いたします。





単に、昭和の懐メロをかけるだけじゃダメだと思うんです。
それじゃ、ストリップを観たことなどない一般のお客さんは結局は、

「やっぱりストリップって今でも古臭いんだろうね。」

・・・となるだけかも!

だっていまだに一般的には、『ストリップ・イコール・昭和臭い』のイメージがあるわけで、
イメージ的に、まったく疑わないかもしれない。 

やはり、それは現代の踊り子の姐さん方に対して
失礼に繋がるのではないでしょうか? 

『今とは違う時代なんだよ!』な部分を深く、深く、明確に出さなければ
いけないんじゃないでしょうか? 


それは、初演の時代と違う、 今の時代に、この劇をやる際の
最大の注意点だと、私は思います。


(まあ、今でもある程度の”昭和テイスト”をネタ的に、あるいは好きで演じる人はいますが。)



ストリップのような、誤解と偏見をもたれている大衆芸能を描く場合、
例え、それがどういう内容のストーリーであっても、
今の生の声を聞いた上で描かなくては、なにかを間違えることだってあるハズだ。
今回、それをしてたのかどうかはわからないけれど、してたとしても
深い、リスペクトを感じなかった。




そうそう、その『ストリップ講座』で
アマノウズメの話が出るのも「またか。」とウンザリしないでも
なかったけど、 (やたら引き合いに出される話だから。聞き飽きてる。)
でも、「現代の日本があるのもストリップのおかげ』・・・の一言で、
気分が直ったので(苦笑) そこはよかったです。(^^)


別の『ストリッパー物語』と『ヒモの話』。
 

以前、池袋の東京芸術劇場で上演された三浦大輔さん構成。演出の同作は、

リアルな昭和風な楽屋のセットのおかげで、なんとかかんとか
『どうやら現代ではなさそうだ・・・。』と推測できそうだから安心でした。

それに、踊り子役の方々を実際に 元ストリッパーの牧瀬茜姐さん
(かつて明美役をされた事がある。) …が

振り付けをしていたから、昭和の『特出し・なま板時代』の
話でありながら、 現代のストリップの味付けもされていて、踊りのシーンも多く、
充分、 リスペクトを感じました。


また、浅草リトルシアターでの若林美保姐さんと
風間寛治さんのユニット KAZAWA☆ による『ヒモの話』は、

劇場その物の小ささが効果をあげていて、 まるでシゲさんが飲み屋で回想しいしい、
酒の肴話をしてる様な哀愁感で、 思いっきり感情移入出来るし、そもそも浅草という
場所柄なのか 『ダメなヒモのオヤジの回想・・・』の様に見える舞台時間は、
『今じゃないよ!~昭和だよ~!・・・な感覚』 が、最初から 醸し出されているし、なにより、
明美役の若林美保姐さんが現役のストリッパーだから、そこは申し訳ないけど基本的に、
リアリティが違う。  リスペクト感がやはり段違いだった。




参考動画。
ohmata 文字(転載禁止)
若林美保 "edited"
YOUTUBE より。
この動画は『ヒモの話』ではないが、
来年、また再再演予定らしい。 
 






個人的な理想のシゲさん。

   
 
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それに、やっぱり、シゲさんはダメ人間だけど、どこか人を引き付ける人物像であってほしいと
個人的には思う。明美が惚れこんでるってのが説明いらずでないと!
風間さんのシゲさんも、リリーさんのシゲさんもそこは同じだった。

それがあれば、明美に「惚れてるよ!」なんて台詞を言わせなくともいいんだから!
観客にも、「こりゃ仕方ないな。」と、観てるだけで、そう思うよう様にしてほしいと個人的には
思います。

個人的には、どちらも一緒に呑みたくなるシゲさんだった。




結論を言うと、
あくまで個人的な感想ですけど、


演劇の練習を観せられたみたいで物足りなかった。  
 
たしかに同作はいろんなパターンがある様で
私が持っている本も全然違う・・・。 
 

 
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それぞれの舞台があり、
それぞれの良さがあり、
決定版はないかもしれない。


でも、ごめんなさい!私はダメでした!


ホントすいません!

ただーし!

くどいようだけど…

高野愛さんのストリップシーン(脱ぎ無しだけど。)・・・は、
実にマジで本当にエロかったですわ!
これは本当!マジで!
高野愛さん、いい女優さんだなぁ!
エロいなぁー! いい女! 
いいなぁー。 (^^)

・・・という事で・・・苦言で、ホントにごめんなさい。
m(--) m






シゲと明美は、やはり『過去の時代の人』でなければいけない。

もしかしたら・・・少なくともシゲは何処かで生きていて、
どこかで呑んだくれて、だらしなく街角で寝転がって
明美は、そんなシゲの夢の中に出てくる『過去の女』で・・・。

シゲはそういう哀愁とバカさ加減を持ち、どこかの朝日の中で
また起き上がり、また呑んだくれてなくちゃいけない。

今のストリップ業界には目もくれずに・・・。

だってシゲにとって、それはもう別物だから・・・。 





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『音信川』根岸とし江。 OTOZUREGAWA
YOUTUBEより。

動画掲載に問題あれば削除いたします。






UP日・2014年9月4日。




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  1. 1985/01/07(月) 05:25:49|
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