新宿の写真は、ウィキペディア「新宿」より、「大ガード」パブリックドメイン画像
2013年8月3日。一条さゆりさんの17回忌の日。
大阪は西成あいりん地区の立ち呑み屋「難波屋」で
一条さゆりさんを偲ぶ会が行われました。
前から、これだけは行かねばなるまいと、早くに計画していた「遠征」だったので、
はやる気持ちを抑えつつ晴天の大阪に行きました。
なんというか・・・一条さんに初めてお会いするかの様な気分でしたね。
そして、この「偲ぶ会」の翌日、8月4日には
東京新宿で公演された「贋作・一条さゆり」も
観劇。
当記事では、その両方を合わせて書いてあります。
だけど・・・それは・・・私、個人的には、思いもかけず、
もう一人のキーマン・・・「加藤詩子」さんの心境についても
考えさせられた、そんな2日間となったのでした。
晴天の西成。新今宮駅近くで撮影した空。
世間の一条さんへの注目度は今も変わらない。実際、この会が終了後、
ネットでは多くの記事が見受けられました。
参考リンク①
朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/national/update/0804/OSK201308030173.html
参考リンク②毎日JP
http://mainichi.jp/graph/2013/07/29/20130729k0000e040202000c/001.html
今回の会は写真家で、元興行師の川上譲治さんによる企画だ。
そのためか、伝説の踊り子にしてコリオグラファーの、
飯干未奈さん、旧芸名「渡辺理緒」姐さんが 、
かつての芸名、つまり「渡辺理緒」で献舞をするなど、大変、貴重な
イベントにもなっていた。こんな事、そうそうあるもんじゃない!
そうそう、牧瀬茜姐さんも来る!
さらに劇団「水族館劇場」の路上演劇ユニット”さすらい姉妹”の劇団員の、
鏡野有栖姐さんが主役を勤める路上演劇 「谷間の百合」も
上演される!これも観たかったんだ!
水族館劇場の演劇
” NOSTROMO あらかじめ喪われた世界へ”
・・・の感想が、当サイトの母体サイト「女神達の香盤表」内記事
”大股名物 つぶやきだおれ⑤”にあります。
参考リンク③水族館劇場HP
http://suizokukangekijou.com/news/
参考動画 YOUTUBEより飯干未奈(渡辺理緒)姐さん
当、母体サイト「女神達の香盤表」の、「ストリップをご存知ない皆様へ」でも
動画を貼らせていただいてる伝説の踊り子姐さんです。
動画に問題あれば削除します。
参考動画 YOUTUBEより「水族館劇場・博多公演」
さすらい姉妹の母体劇団「水族館劇場」は、
こんな大きな野外ステージを組む、人気劇団です。
動画に問題あれば削除します。
「谷間の百合」上演後、
少し間を置いて追悼会が行われた。
ここでようやく、一条さんの遺影が登場。
牧瀬茜姐さんによる追悼の辞。
参考リンク⑤MSN産経ニュース
写真(牧瀬姐さんの挨拶の様子)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/photos/130811/wlf13081118010035-p6.htm
参考リンク⑥MSN産経ニュース
(こちらには牧瀬姐さんの追悼の辞の内容が少し書かれている。
・・・が!飯干未奈さん(渡辺理緒さん)が”現役の踊り子”と勘違いされている。)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130811/wlf13081118010035-n3.htm
そして、俳優でストリップ観劇歴も長い一色凉太さんによる、語り。
ご自身が、今回のイベントのチラシに書いた文章を
朗読されたり(駒田信二の本の内容と比べたり)された。
加藤詩子さんの「一条さゆりの真実~」についての紹介なども
されていた。
参考リンク⑥MSN産経ニュース
写真(一色凉太さんによる一条さゆりの思い出語り)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/photos/130811/wlf13081118010035-p7.htm
この時、来場されてた「さゆリスト」の方が
一条さんが引退された時に出された
記念写真集を持参されて、一色凉太さんに向い、
「みんなに見てほしい」
・・・と、その本を差し出しになられた。
チラリと開いて見せてくれる一色さん。
あー!何で、チラリとしか見せてくれないかなー!
その写真は、日舞と蝋燭のイメージが強い一条さんと違い
洋物の衣装を着た一条さんだった!
そう、ここが今回の追悼会で、唯一、大きな「?」!
もっと、観客に挙手していただいて
観客側の思い出も引き出して
みんなで、一条さゆりを語らなくちゃ
本当の追悼会にならないんじゃないでしょうか?
別に水族館劇場”さすらい姉妹”に文句があるわけじゃないんだけど・・・
第一部でこそ、牧瀬姐さんの追悼の辞や、飯干未奈”渡辺理緒”姐さんの献舞や、
一条さんを知る人たちの思い出話に時間を割いてほしかった。
でも・・・文句ばかり言う気はありません。
この会を企画して、長い時間をかけて準備してくださった、
主催者の川上譲治さん!(写真家で元興行師)
そのご苦労と 行動力! その点には、ものすごく感謝しておりますし、
意義のある会だったと、 それは心底思います!
そして、追悼会のトリ!
飯干未奈さん(渡辺理緒)さんによる
献舞!伝説舞姫の献舞ですよ!
最初は、一条さんが「菩薩の様だ」と、言われていた事から
菩薩をテーマにした豪華な舞!
参考リンク⑦MSN産経ニュース
写真(飯干未奈姐さんの菩薩舞)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/photos/130811/wlf13081118010035-p1.htm
一条さゆり「菩薩の様だ~伝説」に着目したのは、
意外に飯干姐さんだけなんじゃないでしょうか?
この点は、「谷間の百合」も「贋作・一条さゆり」も少し薄めになってるトコ。
さすが!伝説舞姫だ!
そして、2曲目は・・・
一条さん、ご自身が歌ったレコード。
「いのち花」で日舞を踊る!
参考リンク⑧MSN産経ニュース
写真(飯干未奈姐さんの「いのち花」)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/photos/130811/wlf13081118010035-p5.htm
献舞は時間にして、大体10分くらいで終了した。
個人的には、25分くらい、
飯干未奈さん"渡辺理緒”の
堂々たるソロステージが観たかった!
て、言うか・・・
牧瀬姐さんにも献舞してほしかった!
加藤詩子さんは・・・
さて・・・実は、今回の会で、ひとつ期待していたことがありました。
それは・・・もしかしたら・・・
加藤詩子さんが来るんじゃないか?
・・・という期待・・・。
残念ながら、加藤さんはいらっしゃらなかった・・・。
実は・・・加藤詩子さんは、行方不明・・・?
・・・らしい・・・。
複雑な心境・・・・
十七回忌という節目に
一番大事な人なのに・・・
終了
20時30分頃から「谷間の百合」第二部スタート。
第二部は演劇だけ。 内容は一部と同じ。
追悼イベントは無し。
夜21時40分頃、全イベント終了。
最後に、もう一度、解放会館に出向き、
一条さんに別れを告げる。
心境としては、なんとも不思議な心境・・・
その原因は・・・、
加藤詩子さんに会えなかった事が・・・いちばん大きい。
お会いしたかった!お話してみたかった!
あの、解放会館の階段を見て・・・
加藤詩子とは、どういう人なのか・・・
そこが、改めて知りたくなっていた・・・。
大量の写真、録音テープ160本・・・
それを持って、表舞台から忽然と消えた
加藤詩子さん・・・。
複雑な心境でホテルに帰る・・。
明日は東京に戻って「贋作・一条さゆり」を観る。
私の早い盆休み初日は早々に暮れた・・・。
そもそも、鏡野姐さんにしても、若林姐さんにしても(二代目さんにしても、
そして、私にしても)一条さんの舞台は観ていないワケで・・・。
たとえ、演者・または演出家本人が、自分自身では意識していなくても、
「自分の中の一条さゆり的な何か」を探り出そうとしてしまった一面があったのは
やはり事実だろうと思います。
だから、鏡野/一条と、若林/一条は、完全に別。
まさに”それぞれの一条さゆり”となっている。
鏡野/一条が、最初から熱情溢るるのに対し、若林/一条は
徐々に、火照るように熱を帯びていく一条さゆりだと思った。
少々、「?」めいた事を書いてしまえば・・・
二人の一条さゆりには
「濡れた欲情」で観られる一条さゆり本人の
「見てやぁ~」と、囁く、昭和の三十路女の
エロスと抱擁感は、どうしても見えてこない・・・。
「うち、お父ちゃんみたいな人見ると、サービスしとぉなりますねん」
・・・と、関西弁で(少々おばさん声で)語りかけてくる
「関西ストリップの女王」・・・の姿は、どうしても見えてこない・・・。
二つの劇に、唯一共通しているのは
「情念と熱情・・・悲哀」
「菩薩の様だ・・・」と言われた部分が少々薄め。
多分、両方とも西成没落後の”イメージ”から出来ているのでしょう。
でも、それが本当に現役時代の一条さんの舞台の上での姿なのか・・・
映画の中で花笠をかぶって踊っている一条さんの姿と、どうもダブらない・・・。
・・・と、いう事なんですね。
(まあ、私の漫画もそうなんですが・・・)
だから、一条さんを生で知る「さゆリスト」さん達が観たら
「全然違う!」・・・と、言われそうな気が、どうしても
してしまいますね。
(いや、これも私の漫画でも同じ事が言えるんだけど・・・。)
例えるなら・・・
41年後に急に
「贋作・篠崎ひめ&谷間のひめ」
・・・が製作されて
懐かしさから観にきたら「・・・誰?」みたいな・・・。
そう、乱暴な言い方をすれば、”二つの一条さゆり”には
完全に「観客側目線の一条さゆり」がスッポ抜けている。
「菩薩の様だ・・・」と言う点は、案外、演じる側・興行する側・・・の方々では
どういう事なのか、その感覚は、わからない事なのかもしれませんね。
多分、それは観客の立場でないと
わからない事なんでしょう。
大股戒次郎・新宿駅の前で立ち尽くす。
Author:大股戒次郎
FC2ブログへようこそ!
大股戒次郎による
ストリップ観劇記と漫画の
ガラクタブログ。時々更新!
ストリップ初心者向けサイトです。
ディープな内容のストリップブログが
多い中、ホント、新参者ですが、
よろしくおねがいします。
*大股戒次郎*
(おおまた・かいじろう)
バブル時代に青春を過ごした
中年の男。
copyright © 2012 大股戒次郎・
ストリップ感激記 女神達の香盤表
all rights reserved.
Suitable English!
Because an English
sentence is cool.
(laughter)
猫のしっぽ君からの情報で川崎のカメ達の名前が一郎と三郎と判明!二郎もいたけど、今は昇天されて仏亀になってる模様。
— 大股戒次郎 (@OhmataKaijiroh1) September 5, 2013